
【茶番】社長も上司も先輩も全員ポンコツだった話④
スタッフフォローに自信あり!と声たかだかにうたう我々アプリリゾートのコーディネーターたち。では私たちの社長のことは、一体何人の方がご存知でしょうか。(かと言って誰もいないと、つ、辛すぎ・・・!)
このシリーズは、私たちの代表である庄子をもっと知っていただきたく連載しております。親近感・おちゃめ感など、様々なポジティブ要素をお伝えしたく、いい大人が様々な茶番を繰り広げていきますので、どうぞ温かい目でご覧いただけますと幸いです。
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皆さまこんにちは。はじめまして。ダイブ沖縄支店の在原です。
今日は皆さまにどうしても私の不満を聞いていただきたく、このページをお借りする運びとなりました。
私たちは、仕事がら観光地へ出張に行くことがしばしばあります。
特に私たち沖縄支店は今年の4月にOPENしたばかりなので、外回りに出かけたり近くの観光地をリサーチすることもよくあるのです。
そして今回は私たちが担当している沖縄県への出張の予定があったのですが
出張の前日、社長の庄子から電話があり、元気よくこんなことを言われました。
「在原さん、明日の出張は僕も行くよ!よろしくね!」
↓電話口の笑顔(イメージ図)
私は受話器を持つ手が震えました。武者震いです。
出張に社長が同行する。
個人的なことで誠に恐縮ですが、これは私のダイブ人生において初めてのことであり
社長が同行する=ものすごい緊張感がその場をつつむ
社長が同行する=ものすごい額のお金が動く
社長が同行する=ものすごい怒られるかもしれない≒最悪の場合・・・死・・
といったことが、私の脳内を駆け巡りました。おそろしい・・嗚呼おそろしい・・・。
「これは絶対に失敗できない」
そう確信した私は、心を鬼にしてパソコンに向かいました。
ふと横を見ると、支店長の馬場さんも先輩の村里さんも、とても真剣な表情で打ち合わせをしていました。いつもは支店のムードメーカー的な立場の二人も、やはり社長が同行するとなるとただ事ではないのだな。そう感じざるを得ない空気でした。
「ムラケンの意見は確かにおもしろそうだ、しかし少し軽い雰囲気もするんだが。やはり、沖縄は歴史のある場所だしそういった歴史的背景を学べるところを、庄子さんにも見てもらいたい。」
「馬場さん、気持ちはわかりますが、やはり社長には今のリアルな沖縄を見てもらったほうがいいと思うんです!」
いつもは仲良しだけど、ちょっと語気強めにやり取りする二人。それだけ真剣なんだな・・と強く感じました。いつもはおだやかな沖縄支店内が少しだけピリッとした瞬間でした。「二人も真剣に取り組んでいるんだ、私もビビってないで頑張らないと!」二人の背中を見て、とても励まされたように思っていました。
「在原さん、今回は社長も同行するということなので俺たちだけで出張に行こうと思っている。どうやら福岡から大野さんも来るみたいだし。(西日本のエリアマネージャーで馬場より偉い)今回は申し訳ないが、この沖縄支店の留守を任せてもいいだろうか・・」
「沖縄支店のことはまかせたよ。在原さん。俺たちはその分、精一杯戦ってくるよ。」
「なるほど・・・。ちょっと残念ですが、それだけ大きな出張なのですね。わかりました、沖縄のことは私に任せておいてください!!!」
「ありがとう、本当に感謝するよ。じゃあ俺たちは行ってくるから。」
それはそれは、神々しい後ろ姿でした。二人の向かう先に光が輝いているようでした。
お二人共・・・どうかお気を付けて・・・!!!沖縄支店は私に任せてください・・・!!!
と、本気で思っていました。そう、そのときまでは・・・
「沖縄旅行に出発だぁ~い♪♪♪」
「・・・え?」
一瞬の戸惑いを感じましたが、まあ空耳かもしれないし・・・それに私たちはもともと沖縄県民というわけではないので、出張できれいな海や青すぎる空に感動することもあります。だから、まあ・・・いや、しかし・・・
様々な思いが胸をかけめぐりましたが、私は先輩たちの約束通り沖縄支店の留守をしっかり勤めようと、再度パソコンに向かいました。
【1時間後】
「はい!アプリリゾートです、申し訳ございません。村里はあいにく外出してまして・・・」
【2時間後】
「あ、はい!申し訳ございません、馬場は終日外出しておりまし・・・・はい、申し訳ございません。早急に対応いたします。」
【3時間後】
「え?書類がまだ提出されてない?ごめんなさい、すぐに!!」
【4時間後】
「ゼェ・・・ハァ・・・ゼェ・・・ハァ・・・・」
【4時間半後】
「・・あ、はい!その件に関しては村里からすぐにご連絡させていただきますので。」
【5時間後】
「お電話ありがとうございます、アプリリゾートでぐ!ッッ!(舌かんだ)」
「だっりゃっっしゃーい」(ドーン)
(((( なぜだ、なぜこんなに忙しい・・・電話の量も通常の倍以上はあるのではないか・・・))))
疲弊しているところに携帯が、「ピロン」
「はっ!庄子さんからメール!!!(ザワザワ)」
「ピロン」「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピ「ピロン」
「え、何事・・・(ザワザワ)」
恐る恐る携帯を開いてみると、そこには出張中に撮影したと思われる大量の写真が・・・
「あ、由布島に行ったのか。なんだか楽しそう。」
「スタッフさんにも会ったんですね。元気そうでよかった(^^)」
「あ、水牛だ。かわいいなぁ、こんなのに乗ったら仕事の疲れも忘れられそう~」
「乗ったのかよ。」
「寝てんなよ。」
「うわべだけ仲良しな女子かよ。」
「あからさま浮かれてんなよ。」
「何気取り?」
「・・・・・・・・・・・・酒・・・?」
「なんで軽装なんだよ」
「修学旅行かよ」
画像は以上でした。特にメッセージもなく。
そして庄子からも、そのほか上司からの連絡も、それっきり全て途絶えました。
ただの旅自慢だったのかなんなのか、今の私には理解に苦しむところですが、一体彼らは何をしに出張へ出たのか。
そして一番の疑問は、なぜ私は連れて行ってもらえなかったのか。
上司たちが帰ってきてから今もなお、私はその答えが見つけられずにいるのです。
【次回に続く】
【今回登場したリゾートバイト先】
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